端場坊は、端(はし)の場所の坊と書き、文字通り身延山の東の端に位置しています。
「端」は「初め」であり「始まり」の場所でもあります。
仏教では私たちの生活しているこの世界のことを「娑婆世界」と言います。
今から800年ほど前、日蓮聖人はここ「娑婆世界」を仏の世界へと変えていく(私たちが成長し仏様のような人格を求めていく)ことを生涯のテーマとされていました。そんな日蓮聖人の魂が宿る身延山。その身延山の宿坊である端場坊にお参りいただき、心のやすらぎと気づきを得る。それはあなたにとって「はじまりの場所」になるやも知れません。また新たな自分への橋渡しとなる場所にも。

  • 日蓮宗総本山である霊山、身延山は山梨県の南部に位置しています。その名の通り「身を延ばす」として心身をリフレッシュする場所としてお越しいただき、宿坊で過ごすという非日常を体験することで、新たな日常の糧となりますことを願っています。たくさんの魅力を持つ身延山。その身延山の東端にある端場坊。端場坊より久遠寺へお参りし日蓮聖人の御廟所(お墓)のある西谷へ行き、そして三門のある中谷へ。

  • 三門を入り287段ある菩提梯(ぼだいてい)からまた久遠寺へ。これは日の出(東)から日の入り(西)の如くお参りし、最後に三解脱門(さんげだつもん)の略である三門から菩提梯を登るという中道思想(囚われない・偏らない)を表すお参りの仕方です。そんな参歩(お参り歩く)をしながら自分自身を見つめ直し、心のやすらぎとゆたかさを求めに、身延山端場坊へお参りしてみませんか。